PHP を普通にインストールすると、
デバッグ機能よりもパフォーマンスの向上に主眼を置いて最適化された設定になります。
実際に運用することを考えると、これは妥当な選択でしょう。
しかし、拡張モジュールを開発する環境としてはあまりよくありません。
何か問題がおこったときに、どこが悪いのかを調べやすくするように
PHP をビルドする必要があります。
Zend Engine ではメモリマネージャが提供されており、
拡張モジュール内で発生したメモリリークを追跡することができます。
また、詳細なデバッグ情報を取得することもできます。
しかし、この機能はデフォルトでは無効になっており、
スレッドセーフであることを優先しています。
この機能を使うには、configure のオプションに
--enable-debug
と
--enable-maintainer-zts を追加します。
PHP をソースからビルドする方法については
インストールにあたっての一般的な注意事項
の説明を参照ください。典型的な
configure の設定は次のようになります。
$ ./configure --prefix=/where/to/install/php --enable-debug --enable-maintainer-zts --enable-cgi --enable-cli --with-mysql=/path/to/mysql