設定および接続
設定および接続 – Net_LDAP の設定、および LDAP サーバへの接続
LDAP サーバへの接続
LDAP サーバに接続するには、
Net_LDAP の静的メソッド
connect() を使用します。
このメソッドに渡すパラメータはひとつで、その内容は設定オプションの配列です。
接続に成功した場合は Net_LDAP オブジェクト、
失敗した場合は Net_LDAP_Error オブジェクトを返します。
設定オプションの内容について、次の表にまとめます。
デフォルト値で間に合うなら、設定配列でその項目を指定する必要はありません。
設定オプション
名前 |
説明 |
デフォルト |
host |
接続する LDAP サーバ。複数のホストを配列で指定することもできます。その場合は、左から右の順で接続を試みます。 |
localhost |
port |
接続するポート |
389 |
version |
LDAP のバージョン |
3 |
starttls |
接続後に TLS を開始する |
false |
binddn |
バインドする識別名 (ユーザ名) |
(なし) |
bindpw |
binddn に対応するパスワード |
(なし) |
basedn |
LDAP のベース名 (ルートディレクトリ) |
(なし) |
options |
追加で指定する ldap オプションを表す キー/値 の配列 |
array() |
filter |
デフォルトの検索フィルタ (文字列、あるいは
Net_LDAP_Filter オブジェクト)。
LDAP フィルタ
を参照ください。
|
(objectClass=*) |
scope |
デフォルトの検索スコープ (search を参照ください) |
sub |
<?php
// Net_LDAP パッケージの読み込み
require_once 'Net/LDAP.php';
// 設定配列
$config = array (
'binddn' => 'cn=admin,ou=users,dc=example,dc=org',
'bindpw' => 'password',
'basedn' => 'dc=example,dc=org',
'host' => 'ldap.example.org'
);
// 設定を用いた接続
$ldap = Net_LDAP::connect($config);
// 接続時のエラーの確認
if (PEAR::isError($ldap)) {
die('LDAP サーバに接続できませんでした: '.$ldap->getMessage());
}
?>